機能性/解離性による神経症状について:患者ガイド

Hemi

機能性ジストニア(Functional Dystonia)

機能性ジストニアとは何か?

 機能性ジストニアを患っている患者には、'curled fingers'や ‘clenched hand’ といった症状があります。

 他にも足首が内側や下に曲がってしまうことがよくあります。

 これらの異常な姿勢は硬くなっており、患者が姿勢を変えることすらできないかもしれません。そのため、このような症状を固定ジストニア(fixed dystonia)と言います。

 下のビデオはこれらの姿勢がどのように固定されていくのかを示したものです。

 これは一時的かつ間欠的な症状(筋痙攣)かもしれませんし、より慢性的な症状(通常、この場合を固定/機能性ジストニアと言います)かもしれません。

機能性ジストニアでは何がうまくいっていないのか?

 すべての人は脳の中に自分の体や四肢の「地図」を持っています。

 広い用語では、この脳内の地図が様々な理由でうまくいかなくなったことが、機能性ジストニアで起こっています。あなたがその姿勢は違うと思っていさえしても、脳は'curled' hand or 'twisted ankle'といった姿勢が正しいと思っているのです。

 身体損傷や四肢の脱力、身体が動かないことは、脳の中の地図をゆがめていることの全てのように見えます。

 治療への挑戦は、「脳の再訓練」を試みることで、それは四肢の「正しい地図」がなんであるべきかを学ぶことです。

複雑性局所疼痛症候群(Complex Regional Pain Syndrome)とのオーバーラップ

 機能性ジストニアは複雑性局所疼痛症候群Complex Regional Pain Syndrome (CRPS)と呼ばれる病態とオーバーラップするところがあります。この病態に関しては別ページを参照ください。

 CRPSの患者では、四肢に疼痛を認めるようになり、それは損傷が治癒した後も症状は消えず、むしろ悪くなることさえあります。機能性ジストニアはCRPSの合併症の一つです。

 疼痛は機能性ジストニアの患者ではよく認めます。しかし疼痛のない機能性ジストニアもよくあります。

どのように診断するの?

 機能性ジストニアの診断はジストニアを起こす様々な原因に精通している医師によってされるべきです。

機能性ジストニアは突然に始まることが多いですが、徐々にということもあります。下記の状況から生じます。

  1. 四肢の物理的な損傷や疼痛。上記したように機能性ジストニアは複雑性局所疼痛症候群(CRPS)の一部として生じます。

  2. 長い間ずっと四肢が動かなかった後、特に機能性四肢麻痺(functional limb weakness)と関係します。

  3. ジストニアになる他の理由が軽度に存在。それは機能性ジストニアによって増幅されます。

 上の絵のように、成人になってジストニアが新しく生じる時、特にその症状が他の機能性神経症状と関連し、また比較的突然に生じたのなら、その症状は機能性実とニアを強く疑います。

他のジストニアとどのように違うのか?

 ジストニアは姿勢の変化を引き起こす非常かつ持続的な筋収縮を表す神経学的用語です。

 書痙(Writer's cramp)や頚部ジストニア(痙性斜頚:torticollisとも時にいいます)、全身性ジストニアを含めてdystoniaには多くの形があります。

 書痙など、これらのジストニアのタイプのいくつかは、脳の病気とは関係していません。なぜ同様に機能性ジストニアとして分類されないのでしょうか?

 おそらく、はじめに指摘すべきことは、機能性障害は本物の脳の病気であり、脳がうまく働いていないということです。

 しかし、機能性障害は回復する可能性があるという特徴を持っています。そのため機能性ジストニアは、例え明らかに症状が固定したように見えたとしても、催眠や理学療法で回復することがあります。一方でその他のジストニアはこのような治療に反応することは稀です。

 さらに、書痙を患っている患者は本サイトで示した他の機能性症状や障害を認める傾向にはないです。一方で機能性ジストニアの患者は典型的にはその傾向にあります。

 機能性ジストニアは、病気がある部分とない部分に問題を分けることがどれだけ難しく、またそれはおそらく間違いでさえあるということのよい例ということは、否定しません。

症状を作りあげているの?
 
 その答えは「No」ですが、より詳しくは ‘All in the mind?' をクリックしてください。

治療は?

 このサイトの治療のページを参照ください。

あなたは自分の受けた診断に自信を持っていますか?

 あなたが診断が正しいと感じることは必要不可欠です。もしそうでないなら、ここで提案するリハビリ技術を練習しようとするのは難しいでしょう。

 もしあなたが、自分が機能性ジストニアを患っていると思えなければ、あなたは診断の根拠は何かに目を向ける必要があります。上記した臨床的特徴のいくつかをあなたは持っているはずです。もしそうなら、あなたが受けた診断に自信を持ちませんか?

 機能性ジストニアを患うには、ストレスを感じる必要はありません。実際のところ、特に人がリラックスして何も考えていないときに、機能性ジストニアは目立つものです。おそらくあなたは、医師が「ストレスに関係した症状」だと示唆したことでその診断を拒絶したのだと思います。しかしこれは誤解です。多くの機能性ジストニアを患っている患者は、症状の原因としてストレスを持っています。しかし他の多くの人はそうではありません。あなたがストレスを持っているかいないかは診断と関係はないのです。

特別な理学療法技法

 機能性ジストニアに最も有用な特別な技法は何か、我々は未だ学習しています。

一般的なこととして、患側を動かそうと努力することは、固定して動かすことが不可能だとしても、非常に重要です。

下記のいくつかは有用かもしれません。

  1. 座位や立位の姿勢を変えること

  2. CRPSで学習した技法を使用して四肢を鈍感にさせること。

  3. 四肢が正しい姿勢にないということを脳にフィードバックさせるために鏡を見ること。例えば、患者の何人かは足が実際に曲がっていたとしても、足は真っ直ぐだと感じると言います。

  4. 異常な手足が正しいと脳に思わせるように「だます」ために鏡を使用すること。これは幻視痛を患う患者やCRPSで使用する技法と同じです。

  5. 正しい位置にあるあなたの手足を繰り返し想像する訓練をすること。

その他の治療
 あなたに関連した特別な治療についてより理解するには治療のページを参照ください。

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