もしあなたが、例えば脱力や疼痛もしくは倦怠感などによって運動に制限があるなら、あなたは身体的な健康や体力をどのように改善していこうかを考える必要があるだろうと思います。
このページでは、もしあなたの症状が解離性けいれんならば関係はないと思われますので、その場合はその病態について特に記載されたページへスキップしてください。
機能性症状を持つ患者は、運動によって増悪する倦怠感や脱力もしくは疼痛を非常によく認めます。
これを克服するには、あなたができる活動量を徐々に増加させようと考える必要があるでしょう。
多くの患者にとって、この問題はそれほど大きくはないため活動することは全くなく、非常に循環的な活動になります。そのため、症状が少し良くなったと感じたある日には、病気のためにできなかった仕事を全てやろうとがんばりますが、それ以降もしくは翌日には症状が再度増悪したことを感じてしまいます。
症状が再度増悪するときは、がっかりして、ふりだしに戻ったと感じます。下のグラフはこのような症状の変動を示しています。
この状況でのリハビリの原則は、あなたがおそらく体調が良い日には少し活動的になりすぎて、逆に悪い日にはが十分に活動的になっていないということを認識するといことです。
お店へ歩いていくことや家の中で簡単な仕事をするだけといった、小さい課題を自分に課してください。最も良い日にあなたがすることに少し満たない、しかし最も悪い日にあなたがすることを上回ることにしてください。
もし毎日同様の活動レベルにとどまっているなら、できればしばらくして、おそらく2,3週間、同様の活動レベルをしていても以前と比べてあまり疲れなくなっている、もしくは疼痛をあまり感じなくなっていることに気付くでしょう。
それでもあなたが「ふりだしに戻る」と感じる日はあるでしょう。しかしもし症状がゆっくりと改善してきているなら、それは大事なことです(下のグラフ参照)
これは全て「言うは易く行うは難し」です。
このようなとき、理学療法士や作業療法が非常によく助けてくれます。経過にかかわらず、患者が抱く日々の限界での作業に彼らは慣れています。あなたの特別な症状に合わせてあなたの助けになるような段階を踏んだ運動プログラムを彼らはデザインすることができます。一緒にやり続けましょう。
また彼らは雇用者を助ける重要な役割も担っています-例えば仕事への復帰は雇用者との協力の元で段階的に行うものです。詳しくは仕事に関連した問題をご覧ください
心理士もまた、このようなリハビリを試みるときに付随する避けられない「気分の浮き沈み」への対処を助けてくれるでしょう。
誤っていることとしてよくあるのが、活動量の増加は症状の増加を引き起こし、そのため患者は病態が悪くなったり背中や筋肉を傷めてしまったに違いないと考えてしまうことです。ここでの重要なことは、あなたがゆっくりとリハビリを行っていれば損傷を起こすことはないということです。活動が症状を悪化させることは正しいです。しかしより損傷を起こしてしまうことは間違いです。
より活動をすることが、症状を(最終的には)減らすことになります。